オリジナルダッチオーブンのシーズニング(慣らし)方法
こんにちは。鉄鍋伝道師 山口です。(^_^)v
【COOK & DINE HAYAMA】オリジナルナルダッチオーブン・CK-9は、一般的な黒塗装バージョンと、無塗装の無垢鉄バージョンがあります。
20年ほど前のダッチオーブンと言えば、この無垢鉄が一般的でした。これを自分で油を塗って空焼きするいわゆる「シーズニング(慣らし)」がダッチオーブン購入後の欠かせない儀式だったのですが、いまでは黒塗装やシーズニング済みのものが一般的となりました。
ですが、「ゼロから鉄鍋を育て上げていく」感覚はこの無垢鉄の方に軍配が上がります。鉄フェチ、好事家にはこちらをオススメ致します!
で、この無垢鉄のシーズニング方法をご紹介します。
この鈍い銀色が、無垢鉄の色なんです。これに油を塗って空焼きし真っ黒な鉄鍋「ブラックポット」に長年かけて育て上げていくのです。
初回はこのように鍋に直接オリーブオイルを垂らして、ぼろきれで全体にのばします。
鍋の内側のみならず、外側にもたっぷりめに塗ります。
まずは普通にガスコンロに載せて空焼きします。塗った油を空焼きすることにより鍋肌に油が焼き付いて皮膜となります。それにより錆びづらく、こびり付きづらくするのがこのシーズニングの目的です。
※ IHでは空焼きするシーズニングはセンサーが反応してしまいできません。また、ガスコンロでもセンサー付きのタイプだと高温を感知して火が消えたりとろ火になってしまうため、カセットコンロをお使い下さい。
ちなみに我が家のガスコンロは、センサーが付いていない口があるので大丈夫なのです。
底面が濃い茶色になってきました。このように煙がモウモウと出ますので換気扇は最強に。
ただ、これを長時間やると塗った油が焼き切れてしまい、元の木阿弥となるので油のテカリがなくなって来た段階で火を止めます。
普通に底面だけを加熱していても、側面の熱が足りずに焼き付かないので今度はこのようにひっくり返して加熱します。そうすると、内部に熱がこもって側面も油が焼き付きます。
ふたも同様に行います。これはひっくり返さなくても大丈夫です。
おぉ、だいぶいい感じに黒く焼き付いてきました。
でも本体の上部はまだまだですね。
そこで再度たっぷりめに油を塗って、今度は側面を焼きます。
高温になるので、一般的なコットンの鍋つかみだと焦げてしまいますので、高耐熱性鍋つかみ か、アウトドア用のレザーグローブを使用して下さい。
くれぐれもやけどにはご注意下さい。
こんな感じで側面を煙が出て色が茶色っぽくなるまで、6~8カ所ほど均等に焼きます。
まだ黒くはないですが、上部も油が焼き付いて皮膜が出来ました。
そして最後のダメ押し。油をたっぷりめに垂らしてしっかりと加熱してから、香味野菜(長ネギの青いところ、にんじんの皮、玉ねぎの皮や残り部分)を入れて鍋肌に押しつけて、鉄臭さを取ります。
キャベツや白菜など香りの薄いものだと効果は半減します。
左がシーズニングした無垢鉄ダッチオーブン。かなりいい感じになりました!
※ 私は今までに何十個もシーズニングしてきているので、このように綺麗に出来ますが初めての場合はここまでは無理かと思います(笑)。当然ムラが出来ると思います。
でも使っていくうちに黒いのが徐々に広がってくるので、焦らずじっくりと育て上げて下さいね~。
ここからがスタートです!頑張りましょう♪
VIVA! 鉄鍋クッキング!